痴漢冤罪で想定しうる最悪のケースとは・身柄拘束編

  • 「勾留されたら何日間会社に行けないのか。。。」
    「痴漢冤罪なのに勾留されたら前科は付くのだろうか。。。」

    勾留(こうりゅう)と聞くと、刑が下ったかと心配になる方もいるでしょう。
    いつ釈放されるのか、会社に戻れるのかなど、ビジネスマンが勾留されると不安は尽きない。

    今回は、痴漢冤罪の「勾留」について解説してみよう。

    勾留されても前科は付かない

    勾留とは、逮捕の後、引き続いて身柄を拘束して取り調べをする手続きのことをいう。
    逮捕期間中は家族も面会できないが、勾留されると、原則として弁護士以外でも面会が可能となる。
    勾留は刑罰ではなく手続きのひとつであり、拘留されても前科がつくことはない。

    紛らわしくも、同じ「こうりゅう」という呼び名で「拘留」があるが、これについては30日未満の身体拘束刑のことであり、刑のひとつではあるが、拘留で前科がつくことはない
    そもそも前科とは、過去に執行猶予を含む懲役刑、禁錮刑、罰金刑を受けたことをいい、拘留はこれより軽いとされている。例えば車の運転で一般道を時速50㎞オーバーで捕まった時などは罰金刑となるので、前科がつくことになる。

    ところで前歴とは、逮捕されたり、交通違反で切符を切られたり、未成年者が補導されても付くもので、前科とは異なる。
    したがって、勾留でも、拘留であっても、前歴はつくことになる。

    最長23日留置場生活が続く可能性がある

    逮捕期間中の面談で、検察官が「まだ釈放せずに取り調べを続ける必要がある」と考えて、裁判官も検察官の判断を支持した場合は、10日間の勾留が続くことになる。
    10日後、さらに取調べが必要と判断されると、さらに最大10日、勾留が延長されることもある。
    この勾留中に、検察官が事件を起訴、つまり刑事裁判にするかどうかを判断するが、もし裁判になるとすると、日本で無罪になる確率は0.1%と極めて低く、痴漢冤罪であっても厳しい状況に置かれてしまうことになる。

    このように、痴漢冤罪で逮捕されると、逮捕から最長で23日間、留置場生活が続く可能性がある
    ここまでくると、さすがに会社の欠勤も「体調不良」でかわすことは困難となるだろう。
    痴漢の冤罪であっても、勾留期間が長期化することで会社にいづらくなるという話も耳にする。

    しかし、弁護士を間にたてて会社に説明をしてもらうことで、事態が有利に進むこともある。逮捕されてしまったら、まずは信頼できる弁護士を探して、会社対応を含めて早期釈放に向けた対策を練ることが大切となるだろう。